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2016年3月31日

北上真生『巡礼街道道中記』

これをもって巡礼街道を歩いてみたい!今はなき佃煮の大阪屋(大正末創業)が出てきて涙。
巡礼街道は西国三十三ヶ所観音霊場巡りの要路で、市内では、阪急宝塚線の北側を、山本から中山寺を経て、宝塚駅の北から市外へ出ます。道筋には、平井の八坂神社や山本の松尾神社や泉流寺、第24番札所の中山寺、売布神社ほか、神社仏閣、名所旧跡が並びます。この道を実際に歩いて、これらの旧跡のほか、「ちょっと寄り道」して各所の名物などもレポート。
〈本文の一節〉

江戸時代に入ると、巡礼は民衆にも広がり、交通困難・経済的事由等で遠方の霊場に巡礼できない民衆を救済する目的で、全国各地に西国三十三所の「写し霊場」が開設されます。「写し霊場」は、西国三十三所の範囲と比べると比較的狭く、手軽さもあって多くの人が参詣し観光的要素が強かったとされています。…
…巡礼街道は、西国三十三所を結ぶ要路として発達し、江戸時代には西国三十三所巡礼とともに、摂津国三十三所巡礼や三田藩・篠山藩などの参勤交代の経路としても利用され、大いに賑わいました。

巡礼街道道中記

著者:北上真生
制作年:2015年
仕様:A4判 24ページ 中綴じ
著者プロフィール:宝塚市立中央図書館市史資料室勤務。三田市在住。(当時)(2020年8月)