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2020年1月2日

澤田操『宝塚の鉱物図鑑』

宝塚でこんなに美しい鉱物が見つかるなんて!宝塚にも鉱山があったなんて!必見です。
鉱物に関する著作もある澤田さんが、ご自分の足で歩いて集めた宝塚産の鉱物。もちろん宝石級のものが産出するわけではありませんが、水晶、黄銅鉱、方鉛鉱など小学校で習った鉱物から、青の顔料にもなった藍銅鉱(らんどうこう)や孔雀石など、どこかで聞いたことがある鉱物など11の鉱物標本。今は全て廃坑となった西谷の鉱山史も。
〈本文の一節〉

宝塚市の鉱山はその殆どが北部・西谷地区に集中しています。
この中で重要なのが千本鉱山、駒宇佐鉱山、小幡鉱山という三つの鉱山です。
このような鉱山が操業していた当時の旧西谷村は山村の為、不況の時は男女を問わず出稼ぎに行かなければならなかったそうです。そのような中でこれらの鉱山は地元の貴重な働き口でした。
しかし、このような鉱山も、宝塚に限ったことではありませんが、閉山となった後は都市近郊の為、開発により多くの鉱山が「幻の鉱山」となっており、鉱山の跡や鉱物の観察が可能な鉱山跡は残念ながら殆ど残っておりません。…

宝塚の鉱物図鑑

著者:澤田操
制作年:2018年
仕様:A5判 32ページ 中綴じ
著者プロフィール:公益財団法人益富地学会館運営委員、1952年大阪市生まれ。近畿大学理工学部電気工学科卒。10歳の頃から鉱物に強い関心を持ち、以来56年間鉱物趣味一筋の人生を送っている。宝塚市在住。(2020年8月)