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2020年1月2日

田野一哉『寶塚温泉案内で巡る宝塚』

100年前の旅行ガイド『寶塚温泉案内』の記事と現状を対比させたユニークな本。
明治二十三年に出版された、宝塚を扱った最初の旅行ガイド『寶塚温泉案内』。この百年以上前の本に紹介された、名所旧跡を実際に訪ねてみました。結果は、こんなところがあったのか、という所が今も残っていたり、反対に当然残っているべきところがなくなっていたり… 『寶塚温泉案内』は著作権保護期間が経過しているため、全文をそのまま掲載しています。当時の広告なども、楽しかったり、歴史的価値があったり。
〈本文の一節〉

『寶塚温泉案内』は明治36年(1903年)、今から112年前に大阪の矢嶋誠進堂書店という版元から出版された、文庫サイズの小さな「本」です。内容は当時の宝塚と周辺の旅行ガイド、名所案内です。この時代、開通していた鉄道は阪鶴鉄道、現在のJR福知山線(宝塚線)のみで、箕面有馬電気軌道、後の阪急宝塚線も今津線(西宝線)もまだ出来ていません。従って、現在の宝塚大劇場を中心とした武庫川左岸側の「新温泉」もありませんでした。「寶塚温泉」として紹介されているのは、いわゆる「旧温泉」のみです。…

寶塚温泉案内で巡る宝塚

著者:田野一哉
制作年:2015年
仕様:A5判 44ページ 中綴じ
著者プロフィール:宝塚市立図書館職員。平成28年度まで西図書館勤務。以後中央図書館へ異動。西図書館勤務時の平成27年、岩淵拓郎氏、益田裕文氏らとともに「みんなのたからづかマチ文庫」を宝塚市立図書館の独自性の高いユニークな事業として開始、よる年波によたよたしながらも、両氏を始めとする力のあるスタッフに助けられながら現在に至っている。(2020年8月)