御神渡朱鹿『宝塚物語 閉ざされし岩戸の内側より捧ぐ隠されし女神の物語 壱巻』
ますます燃え盛る壮大な物語!今年度も2分冊で。
参巻以降を執筆されるとのことで、巻数表記を上下巻から壱弐巻に変更されました。壱巻では、宝塚を舞台に、古代に起こった皇位を巡る一大事件、香坂王(かごさかのみこ)、忍熊王(おしくまのみこ)の兄弟と神功皇后との争いの物語を中心に。
〈本文の一節〉
宝塚という所は自然豊かな歴史ある土地で、この宝塚に生まれ育った私はこの土地が持つ魅力とその奥深さに魅せられてきました。
市内には古墳時代の遺跡が数多くあり、それらは街の中、家の裏山などとても身近な所にあります。古墳からは卑弥呼の時代の神獣鏡や日本最古の貨幣の和同開珎などが出土し、宝塚の名にふさわしい「宝」の眠る土地です。この宝塚の地が持つポテンシャルは小林一三氏が創出した宝塚温泉と宝塚歌劇に顕れているでしょう。…
宝塚物語 閉ざされし岩戸の内側より捧ぐ隠されし女神の物語 壱巻
著者:御神渡朱鹿
制作年:2017年
仕様:A4判 110ページ 平綴じ
著者プロフィール:「おみわたり すしか」と読みます。宝塚を中心に歴史全般に造詣が深く、独特の歴史解釈にファンも多い。見返り岩周辺を実際に武庫川に潜って調べたり、山中に入って巨石を調べているうちに夜になり野生動物に出くわしたり、鉱泉でコーヒーを沸かして飲んでみたり…行動派の快男児。ファンが多いのは、人を惹きつけるお人柄のせいもあるのかもしれません。千歳橋を私設した石原家の出身。(2020年8月)