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2020年1月2日

近藤眞由美『石ころから巨岩まで時代をかたる石 中山の巨石』

著者の被写体は、植物、生物、景色。パワフルな取材力にはいつも驚嘆させられます。中山の巨石にも「表情」あり。
何度も何度も、繰り返し歩いた中山奥之院までの道。その道中にある標石、碑石、巨石、巨岩、そして奥之院の「白鳥の泉」と麓の白鳥塚古墳。その成り立ちやいわれ、彫り込まれた文字、そして危機迫る現状を写真とともに紹介し、丹念に紀行しました。
〈本文の一節〉

最近は、石ころが転がっているような道は少ないです。
ほとんどの道が舗装され、歩きやすくなっています。
山では昔のままの土の道、石ころや大きな岩も昔のままの姿で存在しますが、
大きな岩もいつまでもその姿を保っている訳ではないでしょう。
風雨にさらされ、雷に打たれ、また人の手で傷つけられ、
風化と共に、いつの間にか形が変わってしまうかもしれません。
ここに私が歩いて見た、現在の様子を写真に残しておきたいと思います。…

石ころから巨岩まで時代をかたる石 中山の巨石

著者:近藤眞由美
制作年:2018年
仕様:B5判 28ページ 中綴じ
著者プロフィール:神戸市出身、宝塚市在住。出かける時は、いつもデジカメ持参。被写体のほとんどは、植物、生物、景色。武庫川や中山の自然が好きです。(2020年8月)