天野みか『小林聖心女子学院の恵みの丘』
小林を見下ろす高台に、「小林聖心女子学院」はかわらずあります… 装幀も素敵な手作り本
「あの丘の上には良い人がいる。良い人たちが鐘を鳴らしているのだ」。小林聖心女子学院の創立から現在まで、残され、受け継がれる豊かな環境とよき伝統を、直接取材して記した、装幀、内容とも手作りの一冊。
〈本文の一節〉
その昔、阪急小林駅の近く、西図書館のあるあたりにイチゴ畑が広がっていたそうだ。子どもの頃、おいしいイチゴをたくさん食べたり、向こうの宝塚ゴルフ倶楽部の芝生で暗くなるまで遊んだりしたという思い出話を耳にした。
昭和が過ぎ、平成が終わろうとしている今は、住宅が密集し、高いフェンスとネットがゴルフ場に張り巡らされ、一帯の景観はもうすっかり変わってしまった。
しかし、豊かな緑に包まれる丘には、小林聖心女子学院が1926年から変わらずにある。…
小林聖心女子学院の恵みの丘
著者：天野みか
制作年：2017年
仕様：B5変形判 18ページ 中綴じ
著者プロフィール：図書館にも寄贈いただいた著作はキリシタンに関するもので、別のお名前になっていますので、そのプロフィールからは多くを引用いたしませんが、信仰への真摯な姿勢、人柄が十分に感じ取れます。最初の作品『駅から徒歩5分の名所 カトリック宝塚教会』はマチ文庫講座に全回参加して、仕上げられたものです。（2020年8月）
