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2020年1月2日

石原良二『宝塚物語 増補版(下巻)』

ますます溢れる思い。
昨年、書かれた『宝塚物語』に、大幅加筆した増補改訂版。下巻は「龍を祀る一族」から「レイラインが示すもの」まで。
〈本文の一節〉

レイラインを読み解く
 かつて宝塚の地にあったであろう稲倉山は地図を広げて見るとこの土地に存在する神社仏閣や磐座などの聖地と深い関係を持つことが判ります。磐座とは神が降りてくる依り代になる岩のことです。神社に神をお祀りする以前の古代の信仰体系であり、神社の後ろにご神体山がある場合、山頂や山中に依り代となる磐座があって奥宮と呼びます。また、磐座をしめ縄で囲って聖別したことから、囲うという概念が生まれて日本庭園の起源になったと云われています。…

宝塚物語 増補版(下巻)

著者:石原良二
制作年:2016年
仕様:A4判 132ページ 平綴じ
著者プロフィール:宝塚を中心に歴史全般に造詣が深く、独特の歴史解釈にファンも多い。見返り岩周辺を実際に武庫川に潜って調べたり、山中に入って巨石を調べているうちに夜になり野生動物に出くわしたり、鉱泉でコーヒーを沸かして飲んでみたり…行動派の快男児。ファンが多いのは、人を惹きつけるお人柄のせいもあるのかもしれません。千歳橋を私設した石原家の出身。(2020年8月)