山口博哉『女優轟夕起子の宝塚予科一年 下巻』
おなか一杯になる、ボリュームと愛!
轟夕起子が轟夕起子になる前、西山都留子の宝塚音楽学校予科時代。下巻は寄宿舎生活の様子から初舞台まで。平成27年は轟夕起子の生誕100年、没後50年にあたり、9月に聖光文庫でマチ文庫資料展として、山口さんが集められた、轟夕起子の資料展示を開催しました。その図録もマチ文庫にまとめられています
〈本文の一節〉
3月16日(水)午前9時より宝塚音楽歌劇学校・予科生(第19期)の終了式(および本科生(第18期)の卒業式)が挙行された。場所は彼女たちが入学式を行ったと同じ宝塚音楽歌劇学校・新校舎3階大講堂であった。こうして昨年1931(昭6)年4月22日の入学式以来、330日間にわたる轟夕起子たち19期生の予科生活が終わったのだ。…
女優轟夕起子の宝塚予科一年 下巻
著者:山口博哉名
制作年:2016年
仕様:A5型 282ページ 平綴じ
著者プロフィール:1970年生まれ、映画史家。女優名鑑で轟夕起子に魅了されて以来、熱狂的ファンとなり、1986年頃から資料収集を開始。独力で轟夕起子研究を継続、現在伝記を執筆中。主な著書は「女優 轟夕起子の生涯 翔鸞尋常高等小学校時代を中心に」(2004年、私家版)、「月刊トドロキ・ユキコ」(2008年~継続中)、「原節子のすべて」(共著、2012年、新潮社)、「映画監督 春原政久フィルモグラフィー」(2014年)など。(2018年3月)