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2020年1月2日

川口和夫『市民が守った、武庫川と逆瀬川の自然』

一市民が残した武庫川ダム、逆瀬川コンクリート化反対運動の経緯。民主主義の砦の気概。
武庫川渓谷や武田尾温泉を含む武庫川上流にダムを建設する計画と逆瀬川のコンクリート敷設計画。これに対し市民運動として行われた反対運動の記録。結果、武庫川渓谷は今も人気のハイキングコースとして残り、逆瀬川も明治の土木遺産の階段状堰堤と蛍の舞う豊かな自然を残す川として残されました。当時の膨大な量の資料も同時に図書館に寄贈していただきました。
〈本文の一節〉

中州の家に40数年暮らし、今の住まいは、宝塚大劇場を対岸に見る武庫川沿いのマンションです。それまで特に自然環境や生態系について関心があったわけではなく、武庫川についても何も知りませんでした。それを意識するようになったのは、県土木部が私の住むマンションに、建物が面している川の護岸の内側(河川敷内)に、護岸と同じ高さの広い遊歩道をつくるという計画を持ってきた時からです。…

市民が守った、武庫川と逆瀬川の自然

著者:川口和夫
制作年:2016年
仕様:A4判 86ページ 平綴じ
著者プロフィール:「宝塚に住んで69年になります。生まれは疎開先で、生後3か月くらいで越してきたそうです。私がおぼえた最初の住所は、兵庫県武庫郡良元村字北畑。今の中州1丁目です。」自然保護の観点から、武庫川ダム計画と逆瀬川のコンクリート敷設計画の反対運動に参加。(2020年8月)