田中賜郎『宝塚の名歌と古迹』
宝塚は新しい街で、和歌や古謡に関係する場所は少ないと思っていました。そんなことないない!
昭和52年、旧中央公民館で『宝塚の名歌と古迹』と題した写真展が開催されました。展示された作品は、アマチュア・カメラマン(当時)田中賜郎(たなかしろう)さんの撮影した当時の宝塚の風景写真と、扇面に書かれたその風景にゆかりの和歌や俳句を組み合わせたパネル16点。40年前に撮影された風景は、今では、宝塚市にとって貴重な記録写真となっています。
〈本文の一節〉
「宝塚の歌劇はあまりにも有名。しかし人しれずそっと息づく史跡に、私は素ぼくな宝塚らしさを感じます。」…
紫の雲と名におふ山寺の 木立のおふち今盛りなり 蓬庵…
宝塚の名歌と古迹
著者:田中賜郎
制作年:2016年
仕様:A5判 68ページ 中綴じ
著者プロフィール:安倉西在住、兵庫県写真作家協会に所属するアマチュアカメラマン。これまでにうずもれた史跡など千カット以上撮影。高校時代から短歌、俳句、川柳に親しみ、歴史講座などにも参加、休日はカメラ片手に史跡めぐりを続ける。(昭和52年当時)現在は明石市在住。(2020年8月)