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2020年1月2日

山口博哉『宝塚ゴム毬娘 轟夕起子』

轟夕起子マニアによる渾身の一冊。轟夕起子の魅力もさることながら、作者に興味がわいてきます。
「轟夕起子さんは昭和6年から12年まで宝塚歌劇の娘役スターとして活躍し、その後映画界へ移りスター女優として多くの映画に出演しました。脚本家の猪俣勝人さんは轟さんをゴム毬のように健康で弾力的な明朗な美しさと表現しました。」16才の時、轟夕起子さんに魅了された山口さんは、以来その研究を続け、平成20年からフリーペーパー「月刊トドロキ・ユキコ」の発行を開始、今回、それをまとめて一冊に編集しました。思いが詰まった渾身の一冊です。
〈本文の一節〉

轟夕起子さんは1931(昭和6)年から1937(昭和12)年まで宝塚歌劇の娘役スターとして活躍し、その後映画界へ移りスター女優として多くの映画に出演しました。脚本家の猪俣勝人さんは轟さんをゴム毬のように健康で弾力的な明朗な美しさと表現しました。まさにその通り!
私は轟さんが亡くなって3年後に生まれたので孫の世代にあたりますが、16才の時に魅了されて以来、45才の今日までずっと轟さんの研究を続けています。人生そのものを変えられたと言っても過言ではありません。それほどの魅力をそなえた女優なのです。…

宝塚ゴム毬娘 轟夕起子

著者:山口博哉
制作年:2015年
仕様:A4判 170ページ 平綴じ
著者プロフィール:1970年生まれ、映画史家。女優名鑑で轟夕起子に魅了されて以来、熱狂的ファンとなり、1986年頃から資料収集を開始。独力で轟夕起子研究を継続、現在伝記を執筆中。主な著書は「女優 轟夕起子の生涯 翔鸞尋常高等小学校時代を中心に」(2004年、私家版)、「月刊トドロキ・ユキコ」(2008年~継続中)、「原節子のすべて」(共著、2012年、新潮社)、「映画監督 春原政久フィルモグラフィー」(2014年)など。(2018年3月)