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2019年10月14日

山口博哉『女優轟夕起子の宝塚予科一年 上巻』

このボリューム。しかも2冊!この「厚さ」が、作者の思いの「熱さ」なのですね。
山口さんのライフワーク、轟夕起子の生涯の記述の第2章にあたる、宝塚音楽学校時代の話。上巻は、京都の女学生、西山都留子が、家族の反対をふりきっての宝塚音楽学校への入学、予科の生徒となって過ごす一年を、当時の音楽学校の授業風景など学校生活を中心に描く。
〈本文の一節〉

西山都留子(轟夕起子の本名)は翔鸞尋常小学校を卒業してすぐに、宝塚音楽歌劇学校への進学を希望していたが、母親が大反対だった。1931(昭6)年の春、たまたま母親が入院したのがきっかけとなり、父親の許可を受けた上で、宝塚音楽歌劇学校の第19期生をめざすチャンスをつかんだ(雑誌「週刊朝日」1951(昭26)年3月18日号p19)。…

女優轟夕起子の宝塚予科一年 上巻

著者:山口博哉
制作年:2016年
仕様:A5判 232ページ 平綴じ
著者プロフィール:1970年生まれ、映画史家。女優名鑑で轟夕起子に魅了されて以来、熱狂的ファンとなり、1986年頃から資料収集を開始。独力で轟夕起子研究を継続、現在伝記を執筆中。主な著書は「女優 轟夕起子の生涯 翔鸞尋常高等小学校時代を中心に」(2004年、私家版)、「月刊トドロキ・ユキコ」(2008年~継続中)、「原節子のすべて」(共著、2012年、新潮社)、「映画監督 春原政久フィルモグラフィー」(2014年)など。(2018年3月)