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2016年3月31日

山の中めめず『めめちゃんの昭和な日々 in 長尾山』

めめちゃんの昭和な日々 in 長尾山
  • めめちゃんの昭和な日々 in 長尾山
子どもにも読んでもらいたくて、「ノンフィクション」と「おはなし」の間を目指しました。(作者)
昭和44年、開発され始めたばかりの「宝塚市切畑字長尾山」、のちの花屋敷つつじガ丘に引越してきた「山の中」家。当時6才だっためめちゃんと家族の懐かしい「昭和」な日々と街の移り変わりを、写真やイラストを添えて、絵本風に綴りました。釣鐘山のわらび狩り、石切山で拾った水晶、地蔵盆と盆踊り、ファミリーランド、公立なのに電車に乗って通った長尾小学校… もちろんですが、「山の中めめず」はペンネームです。
〈本文の一節〉

冬になると、お父さんは、毎朝、満願寺を越えて最明寺滝まで、弟を連れて歩きに行きました。峠の茶屋を越えると 確実に温度が数度下がります。満願寺から井植山荘を経てその先は、小さなおやしろがあったり、巨岩の間に急流やよどみがあったり、ちょっと不思議な感じのするところ。この道を進んでいけば山本方面に抜けられます。
土の道の路肩にはびっしりと「しもばしら」。小さい弟は、しもばしらを踏むのが楽しみで、毎日歩くうちに、いつかぜんそくはすっかりよくなりました。…

めめちゃんの昭和な日々 in 長尾山

著者:山の中めめず
制作年:2015年
仕様:B5 30ページ 平綴じ
著者プロフィール:めめちゃんの家は昭和44年に豊中市服部から、引っ越してきました。服部の家のまわりは畑と田んぼの、のどかなところでしたが、だんだん国道を通る車が多くなり、弟がぜんそくにかかったので、もっと環境のいいところに住みたい、とお父さんが、考えたのだそうです。(2020年8月)