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2019年10月14日

山崎利恒『米谷八坂誌』

昭和23年に書かれた米谷の八坂神社についての本。山崎さんの記憶→昭和23年→阪神大震災→現在と土地の歴史が積み重なっていく。
米谷(現町名・清荒神)にある小さな神社「八坂神社」。この地元の人たちに大切にされてきた「八坂神社」の起源・歴史を江戸時代までさかのぼり、調べた研究。昭和二十三年、清荒神の医師、山崎利恒さん(故人)によって書かれたものを、ご子息の山崎之嗣さんの許可をえたうえで、震災の爪痕が残る現在の状態の写真を付して、復刻したものです。
〈本文の一節〉

現在米谷八坂神社の前を東西に走っている道は俗に義経街道と称し往時の本往還であったことが窺はれる。そして今いふ六軒茶屋が有馬街道(尼崎、伊丹、小浜、生瀬に至る)に沿って出来たのは挑山時代のことと思ふ。これは荒木堰同水道などの遺跡と関連して考へると道辺の一小祠として八坂神社が祭祀され初めたのは桃山の初期若しくはそれよりあまり遠くはない以前のことではなからうかと推定される。…

米谷八坂誌

著者:山崎利恒
制作年:2015年
仕様:A5判 36ページ 中綴じ
著者プロフィール:清荒神の江戸時代から続く「山崎医院」の先代の院長。明治43年生まれ。医院を現院長の山崎之嗣氏に譲られた後、医学とその歴史に関する研究や山崎家の先祖に関する研究、米谷を中心とした宝塚の歴史に関する研究を中心に、多くの貴重な文章を遺す。(2020年8月)