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2020年1月2日

中野 浩『逆瀬川ものがたり』

「逆瀬川」って愛されてる!「逆瀬川の自然を守る会」の活動だけじゃない貴重な記録。
街中の川なのに、蛍が飛び交う豊かな自然を残す逆瀬川。平成2年、その逆瀬川の川床をコンクリート化する「砂防環境整備工事」が発表され、これに対する住民の反対運動が起こります。その経過と、結果、守られた逆瀬川の自然の素晴らしさを、生育する植物や、飛来する野鳥、水中に生息する魚類や昆虫類など様々な生物の観察から、説き起こします。平成18年、私家版としてまとめられたものの再編集版。
〈本文の一節〉

「逆瀬川駅」に隣接した「アピア1」というビルの5階に「アピア・ ホール」があります。「ホール」の入り口の壁に1763年に作られた逆瀬川 の絵図が貼られています。
図の中央にあるY字型の青い線の下側には逆瀬川と記されており、縦の 青い太線は武庫川です。山の中の青い横線は支多々川(したた川)です。
良く見ると武庫川が逆瀬川と合流する辺で武庫川の堤防が切れているの がわかります。この辺はもともと堤防がなかったのかなと思って見直すと 青い太線の右側に太い文字で「荒地境切断四百間」と書かれています。…

逆瀬川ものがたり

著者:中野浩
制作年:2015年
仕様:B5判 64ページ 平綴じ
著者プロフィール:定年退職をした1987年頃、当時出回り始めたワードプロセッサーを習得。自宅から毎日のように見ていた「自然がいっぱい残る」逆瀬川の貴重さに気づき、河川環境整備計画に反対するとともに、知り合った仲間と「逆瀬川の自然を守る会」を結成、川掃除などのボランティア活動を行う。(2020年8月)