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2020年1月2日

倉橋滋樹『明治・大正・昭和 色彩付きの宝塚 「寳塚」の彩色絵葉書と図版』

明治、大正の絵ハガキが、思いのほかモダンでオシャレなのに驚かされます。一見の価値あり!
市史資料室所蔵の、主に絵葉書資料から、手彩色絵葉書や重ね刷りで2〜3色の色を載せたものなど、色彩のついたものを集め、明治、大正、昭和と時代を追って並べてまとめました。内容は、新旧の宝塚温泉を主とした風景絵葉書のほか、箕面有馬電気鉄道の沿線案内絵葉書、宝塚少女歌劇演目絵葉書や舞台写真絵葉書などの歌劇関係のものなど。白黒写真に手彩色を施してカラー写真のようにしたものや、文字通りの絵による絵葉書もあります。
〈本文の一節〉

『宝塚温泉案内』表紙
明治36年発行の書籍。その表紙。描かれているのは一本足の初代宝来橋と旧温泉。
『マレーズハンドブック』の地図
明治30年代の阪神間。JRはあるが阪急はない。国鉄福知山線(現JR)は当時阪鶴鉄道と呼ばれ、明治32年には三田方面に伸びていた。箕面有馬電気軌道(現阪急宝塚線)の梅田〜宝塚間開通は明治43年。…

色彩付きの宝塚 「寳塚」の彩色絵葉書と図版

著者:倉橋滋樹
制作年:2015年
仕様:A5判 36ページ 中綴じ
著者プロフィール:1951年、香川県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、宝塚市役所に入庁、文化振興、広報課、宝塚市立図書館などに勤務。『宝塚市大事典』の編集に携わる。著書に宝塚歌劇のみならず全国の少女歌劇をも比較研究した『少女歌劇の光芒―ひとときの夢の跡』(2005年、青弓社)ほか。(2020年8月)