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2020年1月2日

田野一哉『丁字が滝と見返り岩』

明治時代のガイドブックに載っている名勝「丁子が滝」とは?実際に歩いて確認してみました。
宝塚駅からわずか10分ほどのところにあるにも関わらず、すっかり忘れられた存在になってしまった美しい滝「丁字が滝」と「見返り岩」。かつて、そこには茶店があり、トンネルが掘られ、モダンな橋がかかり、美しい松原(愛の松原)があり、宝塚随一の名勝であった時代がありました。温泉街の衰退と歩調を合わせるように痛めつけられ、寂れ、廃れていった滝の歴史。その再生を願うレポートでもあります。
〈本文の一節〉

8月末の暑い一日。盆踊りの準備が設えてある宝塚駅前から、伝説の(?)丁字ケ滝へ向かいました。渇水期には水が涸れてしまうという話もあったので、雨が降った日の後を選んで。(2日後でした。)宝来橋を渡り、武庫川沿いに北上します。気温は高いのですが、さすがは川沿い。時々涼しい風が吹き抜けます。…

丁字が滝と見返り岩

著者:田野一哉
制作年:2015年
仕様:A5判 44ページ 中綴じ
著者プロフィール:宝塚市立図書館職員。平成28年度まで西図書館勤務。以後中央図書館へ異動。西図書館勤務時の平成27年、岩淵拓郎氏、益田裕文氏らとともに「みんなのたからづかマチ文庫」を宝塚市立図書館の独自性の高いユニークな事業として開始、よる年波によたよたしながらも、両氏を始めとする力のあるスタッフに助けられながら現在に至っている。(2020年8月)